VoLTEとは?

「VoLTE」・・・Voice over LTEの略です。LTEのデータ通信を用いて音声通話を行います。

そのため、従来の3G音声通話と比べて、より高音質な通話(HD Voice)や、音声通話を行いながらの高速データ通信、呼び出し音が鳴るまでの時間が短縮されます。

VoLTE(ボルテ)は、携帯電話・スマートフォンでの通話を、電話回線ではなくパケット通信で行う技術です。LINE電話などのVoIPサービスと同じ様な技術ですが、VoLTEは携帯電話会社のサービスなので最適・安定化されてより実用性が上がっております。

周波数を効率的に利用できるため、一度に多くの通信ができるなどの特長もあります。

VoLTEの仕組み

VoLTEはLTEネットワークを利用した通話サービスです。最近のスマートフォンは、ほとんどの機種が高速通信が可能なLTEネットワークに対応していますが、通話を利用する際には低速な3Gネットワークに切り替えていました。この切替のことをCSフォールバックと呼びます。

3Gは古くから使われてきた通信方式ですのでネットワークの利用効率が悪く、できることならLTEネットワーク上で通話も通信もできる方がずっと都合が良いです。そこで、LTEネットワーク上で通話が可能になる技術「VoLTE」の登場しました。

3G音声とVoLTEの違い

VoLTEは、LTEのパケット通信ネットワークを利用して音声サービスを提供する技術です。これまではLTE対応端末であっても、通話の際は3Gネットワークに切り替えて接続するCSフォールバック方式でしたが、VoLTE対応端末では、LTEの高速通信ネットワークに接続したまま音声通話を行うことが可能になります。

3G音声とVoLTEの性能比較

要素3G音声VoLTE
高音質(音声周波数帯域)300~3,400Hz50~7,000Hz(高音域がよりクリア)
すぐつながる通話(接続時間)約6~8秒約2~3秒(VoLTE発VoLTE着の場合)
高速マルチアクセス
(通話中のパケット通信速度)
最大384kbps最大150Mbps
(パケットのみの通信速度と同程度)
高速通話時のエリアメール受信非対応対応
ビデオコール非対応対応

VoLTEはSkypeやLINEとは異なる

データ通信で音声通話を実現するという部分では、SkypeやLINEと同じですが、VoLTEでは通話用に帯域を確保し、遅延が小さく、かつ確実に通話ができるようにしていますので、その辺が差があります。

通話ならLTEで通話無料のSkypeやLINEの音声通話を使えば良いと考えている人も少なくないでしょう。確かにSkypeやLINEなど各種通話アプリの音声通話はデータ通信を利用しているので、理屈上はVoLTEと同じ仕組みで通話ができます。

しかし、VoLTEはキャリアが音声通話用の帯域を確保し、優先度の高いクラスで運用される点が大きく異なります。つまり通話アプリでは音声が途切れたり、聞こえづらくなるような状況でも、VoLTEなら安定して高品位な音声通話が行えるのです。

そのほか、110番や119番などの緊急通話に対応するのもポイントといえます。

また、留守番電話など従来の音声通話で提供していた機能も用意されています。その点でSkypeやLINEとはハッキリ異なるものでしょう。

ただ、VoLTEで通話をしても、これまでのスマホで通話したときとの違いを感じる機会は音質以外はあまりありません。

VoLTEでできるようになること

  • LTE回線を利用することで、通話音声の品質向上する
  • LTE回線を利用することで、遅延などが少なくなり、安定した通話ができるようなる
  • 素早い着信で待ち時間がなくなる
  • 通話中でも高速データ通信ができる

VoLTE対応機種購入の前に気をつけること

VoLTEが利用できるのは、LTEエリア内のみです。エリアは今後も拡大していきますが、現状ではどこでも網羅しているというわけではありません。

ただし、エリア外であっても従来の通話回線への切り替えが自動的に行われ、通話は問題なく継続できます。

au系格安SIMでもauのVoLTE対応端末はSIMロック解除が必要

iPhone 6(au版)とiPhone 6 Plus(au版)はVolte非対応なので、SIMロック解除なしでUQモバイルで利用できます。

iPhone 6s(au版)とiPhone 6s Plus(au版)は同じauでもVolte対応端末の為、SIMロック解除が必要になります。

UQモバイルはau回線ですが、auの機種全てがSIMロック解除なしで使えるわけではありません。au端末であっても、VoLTE対応端末はSIMロック解除が必要となります。

非VolteとVolte対応の端末ではSIMカードに互換性がありません

SIMカードはVolte対応とVolte非対応に分かれています。Volte対応端末にVolte非対応SIMカードを挿入しても圏外となってしまい動作できません。

逆にVolte非対応端末にVolte対応SIMカードを挿入しても同じく圏外となり電波を掴めず動作しません。

Volte非対応端末には、Volte非対応SIMカードを入れるようにしましょう。LTE用microSIMとLTE用nanoSIMはVolte非対応SIMカードとなります。

Volte対応端末には、Volte対応SIMカードを入れるようにしましょう。VoLTE用マルチSIM(mini/micro/nano)はVoLTE対応SIMカードとなります。

VoLTEのメリット

従来の3Gを利用した通話に比べて音声品質の向上が見込める

VoLTEには3Gに比べてより高品質な広帯域音声符号化方式が用意されていてサンプリング周波数やビットレートについても3Gの約2倍ほどの情報量の差があります。

VoLTEは従来の通話回線より広い音域をキャッチできるため、相手の声がより鮮明に聞こえるようになるとされています。電話特有のこもる感じの音が、高音でクリアになる印象です。

特に効果を発揮するのが高い音域で、女性の声はよりはっきり聞こえるようになります。

また通話相手が騒がしい場所にいると、周囲の音まで歪んだ感じになってマイクで聞こえるため、話を聞き取るのに集中する必要が生じるが、VoLTEでは環境音もクリアになり、会話がずっと楽になります。

発着信スピードが上がる

VoLTE同士であれば発信ボタンを押してからの発信が、かなり速くなります。

3Gは発着信に7〜8秒程かかっていたのが、2〜3秒程でつながるようになるのでVoLTEは格段とスピードが上がっています。これはLTEから3Gの回線に切り替える時間が不要なため、これだけの時間短縮が実現できるからです。

半分以下で発着信ができるようになるというのは、快挙です。

「LINE通話」「Skype」より安定している

VoLTEは遅延が少ない・帯域保証があります。LINE通話などでは通信環境が悪くなると、急に相手の声が聞き取りづらくなったり通話が切れてしまったりします。VoLTEではそのようなトラブルは大幅に減少することが期待できます。

VoLTEでは遅延許容値が100ms(0.1秒)であり帯域保証型通信で、LINE等のIP通信に関しての通話の遅延許容値は200ms〜400ms(0.2〜0.4秒)とされていて帯域保証型通信ではないため混雑時間帯などの条件によって快適さは変化する可能性が高いです。

通話終了後、すぐにLTEで高速接続ができる

通常のスマホは通話中に3Gになるので、通話終了後LTE接続に切り替わるまで少し時間がかかります。その為、通話を切って調べ物をするためにネットを使おうとすると3Gの激重接続になり、ストレスがあります。

VoLTE対応機種であれば、通話終了してすぐもLTEをずっと掴みっぱなしの状態ですので、通話中・終話してすぐのネット検索がスムーズとなります。

通話中もネットが使える

通話中もインターネットを利用する時の速度が高速になります。従来は音声通話時に3Gのネットワークに切り替えるため、データ通信も3Gのネットワークを使う必要があり、必然的に低速となっていました。

VoLTEでは、LTEでの接続を維持できることから、通話中であっても高速なLTEでの通信ができるようになります。

ビデオコール、つまりテレビ電話

LTEのネットワークを利用するため、VoLTE端末同士であれば、従来のテレビ電話よりも高画質のビデオコールが利用できるようになります。

VoLTEのデメリット

VoLTE機能が有効になるのは、通話相手が同じ携帯電話会社のVoLTE対応機種の時だけ

VoLTEが使えるのは、通話相手が同じキャリア回線のVoLTE対応機種でVoLTE機能を有効にしている時だけです。

同じ携帯電話会社同士であっても、相手先の機種がVoLTE未対応や、VoLTE機能をオンに設定していない場合は、VoLTE機能による音声通話ではなく、従来の3G回線の音声通話となります。

現状は皆が皆、同じ携帯会社とも限らず、それに対応機種も限られているので、VoLTEで通話する人というのは限定的となります。

通話料がかかる

最近は定額料金もかからないLINEやSkypeでの無料通話が当たり前の時代となりました。通話さえできれば音声のクリアさなんて重要視しない人にとって、有料通話となるVoLTEはデメリットとなります。